ハキリアリ
(出典:http://blog.livedoor.jp/antroom/archives/51337670.html)

ハキリアリ

葉を切り落として、それを列を成して運ぶ姿が有名なハキリアリ。

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分布

北アメリカ東南部から、中南米の熱帯雨林帯を中心とした地域に生息しているようです。

ハキリアリの生態

他のアリには見られない特異な生態を持つ事で有名で、働きアリは列を成して、様々な木に登り、そこにある葉を切り落として次々と巣へと運んでいく。その姿は葉が独りでに歩いているように見える光景になる。そして切り落とした葉を巣へ持ち運ぶが、この葉をエサにする訳ではなく、地下の巣の広大なスペースに葉を運んで、その葉に特殊な菌類を植え付ける。これはアリタケと呼ばれ、植物の葉を栄養源にして菌類は増殖し、育っていくが、その為にアリ達は葉を運び、この菌類をエサにしている。地下のこの菌類を栽培するスペースは、生育に適した温度と湿度が保たれ、アリ達はその環境を維持するために葉を運び続ける。そしてアリタケもハキリアリがいなければ生息と増殖が出来ない相利共生の関係にある。
また、養分の尽きたいわゆるごみとなった葉はそこから運び出され、特定の場所に捨てられ、そこでゴミの山のように積もっていく。なお寿命が尽きたり、身体欠損などで生きられなくなったハキリアリもここへ運ばれ、そこで一生を終える。
ハキリアリ -wikipedia


農業を営む

第43回 ハキリアリは農業を営む(パート1)
(出典:http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/20130201/338901/)
木々や草花から新鮮な葉や花を切り取って巣に持ち帰り、巣の中で細かくして、それに菌を植え付けて小さなキノコを栽培、収穫して食べる。

 このアリが誕生してもう5000万年にもなるそうだから、人間の農業(1万年)に比べてずいぶん長い歴史がある。
第43回 ハキリアリは農業を営む(パート1) -コスタリカ昆虫中心生活

人間にとっては害虫!?

葉を切り落とし、それを運ぶ姿が面白い事からよくテレビの自然番組などで紹介される。海外ではキノコを栽培し、それを利用する習性から「農業をするアリ」とも呼ばれ、節足動物でこのような生態を見せるのは本種以外には殆ど見られない事でも注目される。
現地ではコーヒー農園にも現れ、そこの葉を切り落として、数に物を言わせて木を丸裸にしてしまう事もあることから、重要な農業害虫にもされており、木に登れなくする薬品や防護袋なども設けているように歓迎されない面もある。
しかし、本種が葉を切り落とすことで、熱帯雨林の新陳代謝も高められ、巣から出た大量のゴミも分解され、熱帯雨林の栄養価の高い土壌を生み出すのに一役買っている有益な一面があるのも無視できない。
ハキリアリ -wikipedia

ハキリアリが葉っぱを運ぶ様子

 
(出典:https://www.youtube.com/watch?v=emSHL03NkF8 Leafcutter Ants) 

遠くからみたら葉っぱが地を這っているようにしか見えない。

ハキリアリは獰猛!?

 
(出典:https://www.youtube.com/watch?v=FMka5CtdpTM Soldier Leaf cutter ant biting) 

人の指ですよね? ガッツリ行ってる・・・。

オオヒメグモと戦うと

 
(出典:https://www.youtube.com/watch?v=7tUAjJhg6TM Leafcutter Ant Soldier vs Speckled House Spider | MONSTER BUG WARS)

さすがのハキリアリの牙でもクモの糸は切れません・・・。


まとめ
ハキリアリは、葉っぱを食べるのではなく、キノコを栽培するために切り落として運んでいたという恐るべき生態。他にも、アブラムシをペットとして飼っているんだとか・・・(相互共生関係)。