エメラルドゴキブリバチ 

エメラルドゴキブリバチ

南アジア、アフリカ、太平洋諸島などの熱帯地域に分布するエメラルドゴキブリバチは、ゴキブリを捕まえ巣穴に生きたまま持ち帰り、卵を産み付けた後、逃げられないように出口を石で塞ぎ幼虫に寄生させるという恐ろしい昆虫寄生生物です。


ゴキブリを捕獲する時は、毒針を2回刺す

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1940年代の初頭には、エメラルドゴキブリバチの雌がある種のゴキブリ(Periplaneta americana(ワモンゴキブリ)、Periplaneta australasiae(コワモンゴキブリ)、Neostylopyga rhombifolia(イエゴキブリ))を2回刺し、毒を送り込むことが報告されていた。2003年に行われた放射性同位体標識による追跡実験では、エメラルドゴキブリバチがゴキブリの特定の神経節を狙って刺していることが報告された。1回目の刺撃では胸部神経節に毒を注入し、前肢を穏やかかつ可逆的に麻痺させる。これは、より正確な照準が必要となる2回目の刺撃への準備である。2回目の刺撃は脳内の逃避反射を司る部位へ行われる。この結果、ゴキブリは30分ほど身繕いの動作を行い、続いて正常な逃避反射を失って遅鈍な状態になる。2007年には、エメラルドゴキブリバチの毒が神経伝達物質であるオクトパミン(en:octopamine)の受容体をブロックしていることが明らかとなった。
エメラルドゴキブリバチ - Wikipedia


ゴキブリの触角を2本とも半分だけ噛み切る

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続いてハチはゴキブリの触角を2本とも半分だけ噛み切る。この行動はハチが自分の体液を補充するため、もしくはゴキブリに注入した毒の量を調節するためであると考えられている。毒が多すぎるとゴキブリが死んでしまい、また少なすぎても幼虫が成長(後述)する前に逃げられてしまうからである。エメラルドゴキブリバチはゴキブリを運搬するには体が小さい。従って巣穴までゴキブリを運ぶ際には、ゴキブリの触角を引っ張って誘導するように連れて行く。巣穴に着くと、ハチはゴキブリの腹部に長径 2mm ほどの卵を産み付ける。その後ハチは巣穴から出てその入り口を小石で塞ぎ、ゴキブリが他の捕食者に狙われないようにする。
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ハチの卵が孵るまでのおよそ3日間、ゴキブリは巣穴の中で何もせずに過ごす

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逃避反射が機能しないため、ハチの卵が孵るまでのおよそ3日間、ゴキブリは巣穴の中で何もせずに過ごす。卵が孵化すると、幼虫はゴキブリの腹部を食い破って体内に侵入し、これを食べながら4-5日の間捕食寄生生活を送る。8日間、幼虫はゴキブリが死なない程度に内臓を食べ続け、そのままゴキブリの体内で蛹化する。最終的に変態を遂げたエメラルドゴキブリバチはゴキブリの体から出、成虫としての生活を送る。一連の成長は気温の高い時期ほど早い。
エメラルドゴキブリバチ - Wikipedia


毒を効かしたあとに巣穴へとゴキブリを運ぶエメラルドゴキブリバチ

 
出典:https://www.youtube.com/watch?v=G_ksKehKWkA Batalha animal: vespa-jóia (ampulex compressa) X barata


ゴキブリの体の中で変態を遂げたエメラルドゴキブリバチがゴキブリの体から出てくる瞬間

 
出典:https://www.youtube.com/watch?v=qEwaHPQfBpQ Congratulations, it's a boy!


ゴキブリを殺さないで、行動可能な状態で幼虫に寄生させるのはエメラルドゴキブリバチ特有の方法みたいですね。
タランチュラを捕獲して巣穴に持ち帰り幼虫の餌として与えるオオベッコウバチも恐ろしいですが、方法の恐ろしさはエメラルドゴキブリバチの方が上ですかね・・・。

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