世界で2000種以上、日本で60種以上が記録されているシバンムシという体長数mm程度の虫が存在していますが、なぜ死番虫という名前になったのか、紹介します。
名の由来
シバンムシのシバンとは死番、つまり死の番人を意味するが、これは英名のdeath-watch beetleに由来する。ヨーロッパ産の木材食のマダラシバンムシの成虫は、頭部を家屋の建材の柱などに打ち付けて「カチ・カチ・カチ……」と発音して雌雄間の交信を行うが、これを死神が持つ死の秒読みの時計、すなわちdeath-watchの音とする俗信があり、先述の英名の由来となった。
シバンムシ - Wikipedia
そもそもこのシバンムシという虫は、食品害虫、建材害虫、書籍害虫ととにかく害虫で、タバコや漢方薬、ゴキブリが即死する殺鼠剤ですら食べてしまい、ビニール袋には穴を開けて進入するという恐ろしい虫なのです。
名前負けしていません!
拡大したらよけい怖いよ~。
紙魚(シミ)にやられたと思っていた虫食い穴は、たいていこのシバンムシの仕業なんだとか。
小さくもいろいろと恐ろしいシバンムシにも天敵が
コイツも害虫www
シバンムシアリガタバチ(Cephalonomia gallicola)はハチ目(膜翅目)・アリガタバチ科に属する寄生バチの一種。雌は体長約2mm、雄は1.5mm。赤褐色で光沢がある。
雌は無翅だが雄は有翅型と無翅型がある。 害虫であるタバコシバンムシやジンサンシバンムシの幼虫に寄生して殺害する天敵である。しかしシバンムシアリガタバチもまた、人間の皮膚を刺し(刺す針を持っているのは雌のみ)、痛みや腫れ、かゆみを引き起こすので害虫とみなされる。 鉄筋高層住宅や食品工場内でもしばしば発生する。 春から秋にかけて活動し年に4-5回発生し雄は数日の寿命であるが雌は数ヶ月生存し100個余り産卵する。10月以降の雌成虫はそのまま越冬する。 卵は0.3mmほどで室温25℃だと幼虫期は4-5日程度だが蛹期は10-12日程度で22-25日程度で羽化する。なお15℃以下だと発育を停止する。
シバンムシアリガタバチ - Wikipedia
Deathwatch beetle
出典:https://www.youtube.com/watch?v=livx0rtRbEs
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